復旧作業が続くJR両毛線の永野川に架かる鉄道橋=30日午前9時45分、栃木市片柳町4丁目、小型無人機から

 台風19号が本県を直撃してから間もなく3週間となる中、JR両毛線は県内の一部区間で運休が続いている。河川の堤防決壊の影響で大平下-栃木駅間の鉄道橋が倒壊したためで、30日も復旧工事が進められていた。JR東日本高崎支社は同日、11月中旬の運転再開を見込むと発表したが、利用客からは一刻も早い復旧を望む声が上がっている。

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 同支社や県によると、台風19号の記録的豪雨により、大平下-栃木駅間の鉄道橋からすぐ上流部分の永野川が決壊。この影響で、鉄道橋の土台部分を支える河川敷が崩れたという。このほかレールの変形やケーブルの損傷、線路脇の砂利が流されるなどの被害があり、今も岩舟-栃木駅間で運転を見合わせている。

 同線の足利-岩舟駅間と栃木-小山駅間も台風の影響で一時運転を見合わせていたが、現在はほぼ通常通り運行している。

 永野川の決壊箇所については、県が15日から大型土のうを積み上げる応急対策を始め、28日に工事を終えた。鉄道橋が倒壊した現場では30日、増水した川の水などによってゆがんだレールが外されており、崩れた土台部分を重機で固める作業が行われていた。

 同支社は20日から、大型バスが乗り入れられない岩舟駅を除き、佐野-大平下-栃木駅間で代行バスの運行を始めている。30日朝も、JR栃木駅では多くの通勤、通学客が代行バスを利用して学校や職場へ向かっていた。

 佐野駅から代行バスで通学する栃木女子高1年小林美緒奈(こばやしみおな)さん(16)は「電車だと単語帳が読めるがバスだと酔ってしまう。バス通学に疲れてきて、電車のありがたみを感じている」と嘆く。

 栃木高1年木田悠乃介(きだゆうのすけ)さん(16)は「バスだと普段の倍以上、通学に時間がかかるので、家を早く出なくてはいけない。早く電車が復旧してほしい」と漏らした。