足利小山信金の台風災害相談窓口=29日午後、足利市井草町の本店

 台風19号の被害を受け、県内の民間金融機関は災害復旧支援融資商品を相次いで追加し、被災者支援に乗り出している。足利銀行や栃木銀行、全6信用金庫が個人の生活と事業者の早期再建に向け、低利、迅速な手続き処理で対応する。

 足銀は4種の災害復旧支援融資を用意。事業系は原則無担保で、早ければ翌日に融資を実行するなど「通常よりスピーディーに対応する」(営業企画部)。マイカーやフリーの個人向けローンは融資限度額各500万円以内。通常金利より最大1・2%低くした。同融資限度額の住宅改築資金とともに手数料を無料にした。

 栃銀は災害復旧支援ローンの変動金利を引き下げ、住宅0・825%、リフォーム1・8%、マイカー1・95%とし、手数料を無料にした。事業系も基準金利から0・2%、農業関係も0・5%優遇する。

 一方、6信金は個人向けを「災害復旧ローン」で統一した。住宅の補修・修繕、自動車、家具・家電などの修理や買い替えが対象だが、使途ごとに個別契約することなく、生活再建資金として一括で500万円まで貸し出す。しんきん保証基金の保証を活用し、無担保・無保証、手数料も無料にした。ただ、佐野は税別5千円かかる。

 利率は通常より低利だが、変動1・85%から固定1・25%まで各信金で異なる。金利が一番低い佐野は「地域の被害が大きく、当金庫でリスクを取った」(営業推進部)と説明する。

 事業系は、融資限度額を「法人3千万円以内、個人事業主1千万円以内」(栃木)、「500万円以内」(烏山)と設けている信金、審査で決定する信金に分かれるが、いずれも低利、迅速な審査を打ち出す。

 県信用保証協会も被災事業者向けに緊急災害短期保証の取り扱いを開始した。