26の現定数で最後の9月定例会。市議選は定数5減で激戦が予想される

 【大田原】任期満了に伴う市議選は11月10日の告示まで10日余りとなった。定数は5減の21へと大幅に減る。現職9人が引退を表明する一方、新人9人を含む26人が現時点で立候補を準備しており、5人超過で激戦は必至。強固な保守地盤に、初めて候補者を擁立する立憲民主党やNHKから国民を守る党といった野党勢力の動向もあり、今後の国政選挙もにらんで注目の選挙となりそうだ。投開票は同17日。

 前回は無投票で、8年ぶりの選挙戦は確実な情勢。

 現市政に批判的だった元市長の千保一夫(せんぼかずお)氏(76)=5期、2014年の市長選に立候補した本沢節子(もとざわせつこ)氏(74)=10期、自民党大田原支部の重鎮で元議長の前田雄一郎(まえだゆういちろう)氏(82)=8期、市議会初の女性議長高野礼子(たかのれいこ)氏(69)=4期=ら存在感のあるベテランが次々と引退を表明し、世代交代も注目される。

 新人は顔ぶれが多彩だ。立憲民主党は、衆院栃木3区に立候補予定の伊賀央(いがひろし)氏(55)の妻、純(じゅん)氏(60)を党公認で擁立する。県連の松井正一(まついしょういち)幹事長は「議員空白区に候補者を立て、女性議員を増やす。その結果が3区の選挙につながればいい」と話す。

 NHKから国民を守る党大田原市政対策委員の猪瀬正朗(いのせまさあき)氏(46)も初挑戦。国政では、地元の渡辺喜美(わたなべよしみ)参院議員が同党議員と会派を組むが、渡辺氏の事務所は「立花孝志(たちばなたかし)党首から応援要請はなく、現時点で応援の予定もない」としている。

 伊賀純氏が事務所を構える美原地区には、市身体障害者福祉会会長の前田則隆(まえだのりたか)氏(66)、元文部科学省・理化学研究所の鈴木隆(すずきたかし)氏(61)、公明党の斎藤光浩(さいとうみつひろ)氏(58)の3人も事務所を置く予定で、市街地が「新人激戦区」となる様相だ。

 旧黒羽町の川西地区は、区長会長の新巻満雄(あらまきみつお)氏(63)と那須赤十字病院課長の大塚正義(おおつかまさよし)氏(55)の新人2人が立候補を準備し、こちらも激戦区に。旧湯津上村職員の深沢正夫(ふかさわまさお)氏(70)=湯津上、会社員菊地英樹(きくちひでき)氏(59)=北金丸=は、引退する議員の地元で議席獲得を狙う。有権者の審判を初めて受ける「前回無投票当選組」は4人。定数減と新人の多さに危機感は強い。