母校の国学院栃木高を訪れ、生徒から拍手で歓迎される田村優選手(中央)=29日午後4時50分、栃木市平井町

 ラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会で活躍し、日本代表初の8強入りに大きく貢献したスタンドオフ田村優(たむらゆう)(30)=キヤノン=が29日、母校の国学院栃木高に凱旋(がいせん)し、後輩ら約1400人に大会での経験や感じた思いを率直に語った。

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 田村は愛知県岡崎市出身で同校入学後にラグビーを始めた。W杯は2015年イングランド大会に続く2大会連続出場で、今大会はチームの司令塔として全5試合に先発。正確なキックで計51得点をマークし、決勝と3位決定戦を残して今大会最多となっている。

 歓迎セレモニーでは大きな拍手に出迎えられて入場。恩師で同校ラグビー部の吉岡肇(よしおかはじめ)監督(58)が「まさに凱旋。大会得点王の可能性もあり、本校だけでなく栃木市、栃木県の誇り」と紹介した。

 質疑応答では8強入りした心境について「最高。8年間夢に見ていた。最後は気持ちで、そういう試合を見せられたのが一番良かった」と笑顔で回答。大舞台で力を発揮する秘訣(ひけつ)には「試合以上のプレッシャーをかけて練習するしかない。ゴールキックの練習では、ジェイミー・ジョセフヘッドコーチらが集中力を乱そうと横に立ち、僕の悪口を言っていた」と意外なエピソードも披露した。

 また木村好成(きむらよしなり)理事長が学校賞を授与し、ラグビー部の北村瞬太郎(きたむらしゅんたろう)主将が花束を手渡した。それに対し田村は、準々決勝の南アフリカ戦で着用したジャージーを母校に寄贈した。