映画「くじけないで」の舞台あいさつに臨んだ八千草薫さん(中央)。左は共演の武田鉄矢さん、右は深川栄洋監督=2013年11月7日、宇都宮市インターパーク6丁目

柴田トヨさんが晩年を過ごした施設でクライマックスシーンを撮影する八千草薫さん、伊藤蘭さん、武田鉄矢さんら=2013年5月21日、宇都宮市宝木本町

映画「くじけないで」の舞台あいさつに臨んだ八千草薫さん(中央)。左は共演の武田鉄矢さん、右は深川栄洋監督=2013年11月7日、宇都宮市インターパーク6丁目 柴田トヨさんが晩年を過ごした施設でクライマックスシーンを撮影する八千草薫さん、伊藤蘭さん、武田鉄矢さんら=2013年5月21日、宇都宮市宝木本町

 かれんで上品な雰囲気で親しまれ、テレビドラマ「岸辺のアルバム」をはじめ映画、舞台と幅広く活躍した俳優の八千草薫(やちぐさ・かおる、本名谷口瞳=たにぐち・ひとみ)さんが24日午前7時45分、膵臓(すいぞう)がんのため東京都内の病院で死去した。88歳。大阪市出身。葬儀・告別式は近親者で行った。今年2月にがんを公表、治療に専念していた。

 八千草さんは、「101歳の詩人」として知られた栃木市出身の故柴田(しばた)トヨさんの半生を描いた2013年公開の映画「くじけないで」の主演を務めた。

 県内各地で撮影に臨み、母親として、詩人として前向きに生きた「柴田トヨ」を作り上げた。撮影開始直前に死去した柴田さんと会うことはなかったが、撮影中は「(柴田さんの)優しく温かい詩に勇気づけられている」などと話していた。

 同映画にも出演した柴田さんの長男柴田健一(けんいち)さん(74)は「本当に残念」と惜しみ、「八千草さんは、母が一番好きだった女優さん。花に例えると菊のような、優しい人だった。母の仏壇に報告しないと」と涙声で語った。