第一酒造で床下の泥出しを行った足利大の学生たち

 【佐野】台風19号で水や土砂が流れ込んだ田島町の第一酒造で28日、足利大の学生や教員計13人がボランティアで泥出し作業を行った。

 同社は県内最古の蔵元とされ、江戸時代末期から明治期にかけて建てられた敷地内の主屋や酒蔵、旧穀倉などは国登録有形文化財となっている。

 同大工学部の渡辺美樹(わたなべみき)教授(53)のゼミナールでは、同社が江戸時代ごろから精米に使っていたとみられる水車などの調査を行う予定だった。しかし、同社が台風で被災したため、急きょボランティア活動に切り替えたという。

 この日は、ゼミナールに所属する学生らが、主屋の床下の泥をスコップでかき出し、袋に詰めるなどして撤去していった。参加した同大3年米山省平(よねやましょうへい)さん(21)は「床下一面が泥でいっぱい。この建物をきれいな状態で残せるよう、協力したい」と話した。

 同社の島田嘉紀(しまだよしのり)社長(54)は「とてもありがたい。私にとって心の支えにもなり、『へこたれていられない』と思える」とボランティアに感謝していた。