河川で発見された、中身が流出したフレコンバッグ=21日午後、那須町内(町提供)

 那須町は25日、台風19号の大雨の影響で、東京電力福島第1原発事故の除染廃棄物を詰めた袋「フレコンバッグ」1個(縦横高さ各約1メートル)が保管先の町内の住宅敷地内から流出したと発表した。袋の中身は住宅敷地内の除染で出た落ち葉や雑草で、町は環境への影響はないとしている。

 袋は大雨による浸水で流れたとみられる。町によると、15日に住宅の土地所有者が町に連絡。21日に約1・3キロ離れた川の下流で、中身がない状態で見つかった。町と環境省が24日、保管先の住宅など12カ所で空間線量率、発見された川の3地点で放射線濃度の調査を実施したが、いずれも流出の影響は確認されていない。町内には、除染廃棄物などを地上で保管している場所が922カ所ある。

 県は25日までに、除染を実施した鹿沼、日光、大田原、矢板、那須塩原、塩谷町の6市町に状況の確認を改めて要請した。また、放射性セシウムの濃度が1キロ当たり8千ベクレルを超える県内の指定廃棄物については現地調査を行い、被災がないことを確認しているという。