道路脇まで土砂で押し出された木々=25日午後、栃木市出流町

今も道路脇に残る土砂災害の爪痕=25日午後、栃木市出流町

崩れたのり面や土砂で押された木々=25日午後、栃木市出流町

道路脇まで土砂で押し出された木々=25日午後、栃木市出流町 今も道路脇に残る土砂災害の爪痕=25日午後、栃木市出流町 崩れたのり面や土砂で押された木々=25日午後、栃木市出流町

 そばどころとして知られる栃木県栃木市の出流(いづる)地区で25日、全45世帯108人に台風19号接近以降で3度目となる避難指示(全員避難)が出された。同地区は12日から15日朝にかけ、台風の豪雨による土砂崩れで道路が寸断され、孤立状態になったばかり。25日の大雨で土砂崩れが再発する恐れがあり、住民たちにとって気の抜けない状況が続いている。

 避難指示を受けた住民約10人は25日午前、同地区の自然体験施設「出流ふれあいの森」に避難した。同市が開設する最寄りの避難所は、台風で土砂崩れがあった県道202号線を通らなければならず、危険が伴う。このため住民はこの施設に避難し、保管している備蓄食料を活用しているという。

 名物のそばを提供する各店舗は台風19号の影響で営業を停止したが、11月上旬の「出流新そばまつり」に向け、徐々に営業を再開していた直後だった。そば店も営業する同施設の管理人女性は「なじみの客から再開の声を待ち望む声も届いていた。でもまずは、避難している近隣の方の力にならないと」と話した。

 台風で一時孤立状態となった同地区は復旧工事を経て、15日午前に片側通行が可能となった。だが現在も片側通行が続き、本格復旧のめどは立っていない。市はのり面修復の設計案をまとめるための調査に着手している。

 床上浸水の被害にあった出流山満願寺の職員高山岳志(たかやまがくし)さん(48)は「洗濯機が壊れたため、毎日崖崩れ場所の横を通って市中心部へのコインランドリーへと行っている。雨の日は危ないけれどしょうがない」と話した。