避難者が生活していた毛野公民館の広間

 【足利】台風19号の家屋被害により、八椚(やつくぬぎ)町の毛野公民館に身を寄せていた市民らが25日、新たな住居に移った。市内には現在も開設中の避難所があるが、同公民館は台風の接近当初から唯一、避難者の受け入れを続けていた。

 公民館のある毛野地区には、住宅などの浸水被害が相次いだ大久保町や川崎町などがある。台風が接近した12日夜は、地元住民60人以上が公民館に避難した。13日からは自宅に戻る人たちで半数近くに減少した一方、今日まで約2週間の避難所生活を強いられた人もいたという。

 この日は長く身を寄せていた5世帯10人が退所し、知人の家や市内の県営・市営住宅などに移った。公民館ではこれまで、被災者支援の情報提供に加え、地元の民生委員、児童委員らが炊き出しを行い、避難者の生活を支えてきた。

 山田秀一(やまだしゅういち)公民館長(49)は「長い避難所生活で、先行きに対する不安やストレスを感じていたと思う。次のステップに進めるので、少し安心できたはず」と話した。

 市は現在、土砂崩れで被害の恐れがあるとして、5地域の計60世帯136人に避難勧告を出している。25日時点では、田所町の市研修センターなど避難所4カ所に計3世帯9人が避難している。