観光関係者らの出迎えを受ける東武日光線の利用者=24日午前、東武日光駅

東武佐野線を利用する通学客ら=24日朝、東武佐野駅

観光関係者らの出迎えを受ける東武日光線の利用者=24日午前、東武日光駅 東武佐野線を利用する通学客ら=24日朝、東武佐野駅

 観光客と通勤、通学者らの貴重な足が戻った。台風19号の影響で県内の一部区間が不通になっていた東武日光線、佐野線が24日、始発から全面復旧し、通常ダイヤで運転を再開した。日光は本格的な紅葉シーズンを迎えただけに日光市の観光関係者らは復旧に安心し、佐野線では中高生らが笑顔で電車に乗り込んだ。

 東武日光駅では同日午前9時すぎから、おはやしが響く中、日光市観光協会や同市女将の会の関係者、同駅の阿久津孝行(あくつたかゆき)駅長(56)ら計40人が、法被姿で小旗を振ったり横断幕を掲げたりして、ホームで乗客を出迎えた。

 9時20分着の「特急けごん5号」からは、リュック姿の旅行者らがホームに。出迎えた関係者らは「ようこそ日光へ」「ハブ・ア・ナイス・トリップ(よい旅を)」などと笑顔で声を掛け、記念品を渡した。

 福岡市城南区、松本(まつもと)ひろ子(こ)さん(74)は、夫の敏行(としゆき)さん(77)らと家族5人で日光へ旅行に。「50年ぶりに、日光に来た。再開して本当に良かった。日光東照宮に行きたい」と、満面の笑みで改札に向かった。

 日光市観光協会の八木沢哲男(やぎさわてつお)会長は「鉄道が再開していないと被害が残っているイメージに直結するので、まずは一安心。宿泊のキャンセルもあったし、これからの行楽シーズンで少しでも取り戻したい」と胸をなで下ろした。

 佐野-葛生駅間で運転を再開し、不通区間が解消した東武佐野線。24日は朝から、近隣の学校に通うため、葛生方面から多くの中高生らが同線を利用して佐野駅に到着した。

 佐野高付属中3年片栁賀那(かたやなぎかな)さん(14)は、電車が不通の間、保護者に学校まで車で送ってもらっていた。「毎日の送り迎えは家族の負担になっていたと思うので、再開して良かった」と話し、「電車だと友達と来られるので楽しいです」と笑顔を見せた。