民家に流れ込んだ泥をかき出す作業に汗を流す災害ボランティア=24日午後、栃木市薗部町1丁目

民家に流れ込んだ泥をかき出す作業に汗を流す災害ボランティア=24日午後、栃木市薗部町1丁目

民家に流れ込んだ泥をかき出す作業に汗を流す災害ボランティア=24日午後、栃木市薗部町1丁目 民家に流れ込んだ泥をかき出す作業に汗を流す災害ボランティア=24日午後、栃木市薗部町1丁目

 災害ボランティアが足りない-。台風19号で県内最大の約1万3800棟が浸水被害に遭った栃木市では、24日も災害ボランティアが被災家屋の泥のかき出し作業などに奮闘した。しかし、23日時点で被災者から483件の支援依頼があるものの、作業が完了したのは25%程度。台風被害から間もなく2週間を迎えるが、生活再建は進まず、被災者の苦しみも続いている。

 栃木市災害ボランティアセンターによると、15~23日までに学生や会社員、同市職員など延べ1503人がボランティア登録し、市内の被災家屋で泥まみれの畳や家具の搬出などに尽力した。日曜の20日は最多となる392人が参加したものの、作業が完了したのは29件。被災者の依頼件数は1日平均で20~30件に上り、作業が全く追いついていない。

 自力復旧が困難な高齢者宅などを最優先とし、寝泊まりできるスペースの確保が活動の主眼だ。床下や庭などの泥かきの要望もあるが、手が回らない。被災者からは「いつになったら、来てくれるのか」といった催促の電話が寄せられているという。

 同市薗部町1丁目の男性(86)は、ボランティアの支援を待ち望んでいる一人。「被害が大きい家庭が優先なのは理解できるが、これから寒くなるので心配。ぜいたくは言えない。待つしかないですね」と嘆く。同所の江本(えもと)セツさん(72)は「私の家にはボランティアが来てくれた。近隣には来ていない家もあり、申し訳ない。人手不足なんだろうね」と話した。

 同センターの担当者は「報道で注目される被災地にはボランティアや救援物資が集まるが、そうでないと支援に差が出てしまう」と唇をかむ。慢性的な人手不足が続いていることから、「被災者の生活再建のためにはボランティアの協力が不可欠です」と呼び掛けていた。(問)同センター080・9200・6824。