ピクニックマルシェに出店予定の永井さん(左)と池さん(右)、実行委員の小林さん(中央)

 【小山】市役所隣の小山御殿広場で26日「ピクニックマルシェ」が開かれる。台風19号の影響で中止となるイベントが相次ぐ中、主催する実行委員会は自粛するべきかどうか迷ったが、被災した主婦らが出店を決意。「お客さんの喜ぶ顔を見て、私たちも元気になれる」という声に後押しされて、予定通り開催することを決めた。

 ピクニックマルシェは芝生の広場でテントや椅子を持ち込み、飲食や買い物、ワークショップを楽しむ企画で6月に続き2回目。地元の飲食店や個人、団体など約60軒が参加する。

 子ども向けのポシェットやヘアゴムなどの手作り雑貨を販売する大行寺、主婦永井祥恵(ながいさちえ)さん(33)もその一人。この日のために9月から製作していた。しかし台風で12日夜は家族とともに避難所で一夜を過ごし、13日朝、床上まで水浸しになった自宅に戻った。

 2階に移していた作品は無事だったが、片付けなどの復旧作業に追われ製作できない状態に。「出店は無理かもしれない」と悩んだという。

 そのとき、熱心に製作する永井さんの姿を見てきた友人で一緒に出店予定の池愛美(いけまなみ)さん(36)=下野市小金井=が背中を押した。「やれる範囲で出してみてもいいんじゃない」

 永井さんは自分の作品を見て喜ぶ母親たちの顔を思い出した。池さんと永井さんは「喜ぶ顔を見て私たちも元気がもらえる」「大好きな小山を元気にしたい」と望む。

 店舗が被災して出店を断念した人もいるが、実行委員の小林千恵(こばやしちえ)さん(38)は「みんなの思いをかなえたい」と話している。ピクニックマルシェは26日午前10時~午後4時。小雨決行。