県各部局は23日の県議会常任委員会で、台風19号による県内被害や被災自治体への支援状況などを報告した。公私立の小中高校など計41校が浸水や土砂流入などの被害があった。病院、福祉関係施設は一部を除き、再開している。

 ■学校

 県教委によると、公立校計38校で浸水や土砂流入などの被害があった。県立学校は7校で、1階が170センチ程度水に漬かった栃木工業高など栃木市内の学校が5校に上った。小中学校は栃木、佐野、鹿沼など9市の計31校で被害が出た。

 15日以降に休校措置を取った公立校は県立学校8校、小中学校16校に上った。栃木工業高と栃木特別支援学校は23日も休校した。

 一方、私立校は3高校で浸水や土砂流入があった。これまでに高校5校、中等教育学校1校、中学校2校が休校措置を取った。

 ■文化財

 浸水や土砂崩れなどの文化財被害は21日時点で、栃木、佐野、足利の3市計20件。他に日光市の日光杉並木で2本の倒木があった。

 県教委によると、被害は国指定史跡の唐沢山城跡(佐野市)、国登録有形文化財建造物の山本有三ふるさと記念館(栃木市)、国登録名勝の巖華園(がんかえん)(足利市)など。

 ■病院・福祉施設

 県保健福祉部によると、浸水被害を受けた病院は栃木市、足利市、宇都宮市の3カ所。浸水・停電した栃木市の1カ所は入院患者73人全員を転院、退院させている。

 福祉関係施設の浸水は計47カ所で20人が避難した。21日午前10時時点で、浸水した児童施設16カ所のうち1カ所は休館。残り15カ所は他の施設の代替を含めて再開している。高齢者施設は16カ所中8カ所、障害者施設は15カ所中10カ所が復旧、再開した。

 ■被災市町への応援

 県県民生活部の21日現在のまとめでは、国の被災市区町村応援職員確保システムに基づき、愛知県、徳島県、横浜市の9人が栃木、佐野、足利の3市に派遣。県内では県から延べ41人、真岡、下野、上三川、益子、野木、塩谷、高根沢の2市5町から栃木、佐野の両市に13人が派遣された。