加蘇コミュニティセンターの多目的室に流れ込んだ土砂

 【鹿沼】台風19号で避難所に指定された加蘇コミュニティセンターで12日夜、住民が避難中に室内に土砂が流入した。23日開かれた市議会全員協議会で市は「早急に見直しを図りたい」と述べた。市内には同センターほか、避難所に指定されている2小学校、4コミュニティセンターの6カ所が土砂災害警戒区域内にある。

 加蘇コミュニティセンターによると当日は62人が避難していた。午後10時半すぎ、裏山が崩れ「ドーン」「ガシャー」という音とともに多目的室北側窓から土砂が流入した。同室には約40人いたが、けがはなかった。

 鈴木智久(すずきともひさ)所長(53)は2次災害を避けるため、午後11時、約300メートル離れた加園小への避難を決めた。消防団の誘導で全員が車で移動した。鈴木所長は「今後、避難所として使うのは厳しい。コミュニティセンターとしての利用も補強なりをしないといけない」と話した。

 市内には災害対策基本法に基づいた指定緊急避難場所、指定避難所が67カ所ある。そのうち山間部の7カ所が土砂災害警戒区域にあり、今回4カ所を避難所として開設した。

 佐藤信(さとうしん)市長は「鹿沼は沢が多く山間部は沢に集落が点在。避難所は公共施設の学校、コミセンとなってしまう。非常に頭の痛い問題。今回の事態を教訓に見直しを図っていきたい」と話した。