大勢の観客が声援を送る中、再スタートに向かう選手たち=19日午後、宇都宮市馬場通り4丁目

 台風直撃からちょうど1週間となった19日。広範囲で冠水被害に遭った宇都宮市大通りは、10周年記念のクリテリウムが予定通り行われ、世界の精鋭たちがハイスピードで駆け抜けた。県内外から足を運んだファンからは「宇都宮の状況が心配だった」「被災者の後押しになれば」などの声が上がった。

 午前中はあいにくの雨に見舞われたが、大通りの周回コース沿いには早朝から雨具を着たファンらが次々と姿を見せた。

 横浜市から妻と訪れた会社員河野秀文(こうのひでぶみ)さん(42)は午前6時に現地に足を運んで最前列を確保。「以前、宇都宮に住んでいたこともあり、田川の被害情報なども入っていた。実施できるか心配だったが、中止でなくて良かった。大会関係者に感謝したい」と声を弾ませた。

 午後3時40分すぎのレース開始前には沿道に幾重もの人だかりができ、シンボルロードから選手が入場すると観客の熱気は最高潮に。レース後、地元の宇都宮ブリッツェンを応援する宇都宮市さつき、無職小林誠一郎(こばやしせいいちろう)さん(65)は「ジャパンカップの開催を通して、宇都宮の強さや元気を見せられたと思う。被災された方の後押しにもなってほしい」と願っていた。