たまったごみを搬出車両に移す業者

 【栃木】台風19号で約1万3800棟が浸水被害に遭った市は18日夜までに、災害ごみの仮置き場3カ所が満杯となり、閉鎖に追い込まれた。市内最大規模の市総合運動公園東側駐車場も19日から閉鎖したが、知らずに訪れて怒りをあらわにする被災者の姿も。市はごみ処理施設への搬出を進め、20日には受け入れを再開する。災害ごみや土砂は市の推計で、2万6千トンを超える見通しという。

 市は13日、旧1市5町ごとに計6カ所の仮置き場を開設した。さらに15日、市中心部の旧警察署跡地を仮置き場としたが、2日で満杯となり閉鎖。大平運動公園北側駐車場も17日で閉鎖し、隣接する第2多目的運動広場を新設した。

 約1万400棟が浸水した栃木地域に開設した市総合運動公園の仮置き場は最も混雑し、18日は搬入まで2時間以上もかかる被災者もいた。40代の自営業男性=室町=は「混雑している上、割り込みも多発していた。なんとかならないものか」とため息をつく。

 搬入する車の通行スペースもごみで埋まったため、19日は閉鎖した。委託業者が受け入れ再開に向け、ごみ処理施設「クリーンプラザ」への搬出を行っている。閉鎖を知らずに訪れ、市職員に「ふざけるな」と大声を出す被災者もいた。

 19日午後5時時点での災害ごみの仮置き場は、計6カ所。道ばたに積まれたごみの巡回回収も着手しているが、追いついていない。

 一方、商業施設の被害も深刻だ。大平地域の県道沿いにある複数の大型店舗が軒並み浸水被害に遭い、駐車場には泥まみれの商品を積み上げている。大平町富田の大型家具店は1万点以上の商品が廃棄処分になる見通し。事業ごみとして、有料で処理せざるを得ないという。

 4年前の関東・東北豪雨では5千342トンのごみが発生した。市環境課は「4年前の5、6倍以上になるのではないか」とみている。