乗用車が水没した現場周辺

 栃木県足利市寺岡町で12日夜、台風19号の影響で避難中だった乗用車が浸水し、乗っていた同所、無職女性(85)が死亡した現場が、市洪水・土砂災害ハザードマップの浸水想定区域に指定されていなかったことが18日、市への取材で分かった。

 市は2013年に市全域のハザードマップを公表。市によると、このマップは渡良瀬川の本流など国直轄の河川による浸水域を想定しており、今回の現場近くで氾濫した旗川の流域は対象外だったという。

 国や都道府県は15年の関東・東北豪雨後、従来の想定を超える降水に対応した河川の洪水浸水想定区域図を公表。市もこの区域図を踏まえた見直し作業を進めていた。

 女性が乗っていた乗用車は12日夜に自宅を出た後で浸水し、一時はフロントガラスの上の方まで冠水したとみられる。和泉(いずみ)聡(さとし)市長は「浸水しないはずの場所が、旗川の越流で浸水した。避難場所も含め、来年の出水期前には見直したい」としている。