台風19号の影響で、県内では多くの家屋が浸水被害に遭った。被災家屋で復旧作業が進む中、県健康増進課は細菌やカビの繁殖による感染症に注意するよう呼び掛けている。対策には壁や床を正しく清掃し、乾燥させることが効果的だ。(武藤久美(むとうくみ))

 同課によると、水害で危険なのは、普段は土の中にいる破傷風菌やレジオネラ菌など。土を介して、傷口などから体内に取り込まれる可能性がある。

 感染や土ぼこりによる結膜炎などを防ぐため、作業中はマスク、ゴーグル、眼鏡、丈夫な手袋や底の厚い靴、長袖を着用する。作業中にけがをした時は傷口をすぐに流水で流し、消毒した上で早めに受診する。

 床上浸水した場合の家具や床、壁などの消毒には、家庭用漂白剤として薬局などで購入できる次亜塩素酸ナトリウムや消毒用アルコール、10%塩化ベンザルコニウム(逆性石けん)を使う。次亜塩素酸ナトリウムなら、水500ミリリットルに対しペットボトルキャップ2杯(10ミリリットル)を入れれば壁や家財道具用の消毒液となる。使用する際はゴム手袋をはめ、皮膚や目に入らないよう注意する。

 泥や汚れが付いたままでは効果を発揮しないため、まずは水で洗い流し、十分に乾燥させることが大切だ。水拭きした後に雑巾などでから拭きすると乾燥を早めることができる。

 同課は「一刻も早く普段の生活に戻りたいと思うが、感染症防止のためにも正しい方法で清掃してほしい」として、詳しい消毒方法を県のホームページに掲載。県内の各市町では独自に家屋の消毒作業を行っている。