道路脇に山積みになっている災害ごみ=16日午後、栃木市祝町

道路脇に山積みになっている災害ごみ=16日午後、栃木市薗部町1丁目

道路脇に山積みになっている災害ごみ=16日午後、栃木市祝町 道路脇に山積みになっている災害ごみ=16日午後、栃木市薗部町1丁目

 県内各地で浸水により災害ごみが発生し、自治体が設置した仮置き場に大量のごみが集積されている。栃木市は、浸水のため車が動かない地域で道路脇にごみが山積みに。自治体は仮置き場のごみの分別に人員を割かれ、回収はうまく進んでいない。

 同市内8カ所の仮置き場の一つの総合運動公園駐車場は16日も朝から、ごみ出しに来た車が大行列を作った。ごみを出し終わるまで約1時間かかった市民もいたという。

 床上浸水した同市薗部町などは、道路脇などにぬれた家具や畳などが積まれているが、住民は「自治体に連絡しても回収に来ない」と漏らす。不法投棄に悩まされている住民もおり、同市柳橋町、女性(84)は「みんな車で来て捨てていく」とため息をつく。

 同市環境課は「(回収などを)委託できる業者がなく、市職員は各仮置き場に配置しているので人が手薄。分別も慎重にやらなければならない」と苦しい現状を打ち明ける。市内の災害ごみの量については「関東・東北豪雨時(5千トン以上)の2、3倍になるのではないか」とみており「今後は体制を整え、回収にも人員を割く」とした。

 佐野市は、市内2カ所の災害ごみ仮置き場のうち、同市赤見町の赤見運動公園プール駐車場が許容量に達したため16日夕に一時閉鎖した。

 17日には同市中町の中運動公園陸上競技場のみとなるが、市は18日以降新たな仮置き場を開設する考え。同市赤見町の仮置き場についても、重機でごみの積み直しができ次第、再開するという。

 また同市は両毛6市の災害協定に基づき、群馬県桐生市にごみの運搬や処分に協力してもらえるよう協議を進めている。