豪雨と氾濫した川の水の影響で倒壊したイチゴのハウス=15日午後、鹿沼市久野

豪雨と氾濫した川の水の影響で倒壊したイチゴのハウス=15日午後、鹿沼市久野

豪雨と氾濫した川の水の影響で倒壊したイチゴのハウス=15日午後、鹿沼市久野 豪雨と氾濫した川の水の影響で倒壊したイチゴのハウス=15日午後、鹿沼市久野

 台風19号による栃木県の農作物や農業施設などの被害額が、少なくとも39億8576万円に上ることが16日、県のまとめで分かった。ハウスの浸水や倒壊が多発したイチゴの被害が深刻で、全体の5割を占める。調査中の項目があり被害の全容は把握できていないが、農作物や家畜、農業生産施設の項目の被害合計額は、2015年9月の関東・東北豪雨の21億6422万円を上回る。

 福田富一(ふくだとみかず)知事は「大変残念。被害額は多いし、膨らんでいくと思うが、農家のこれから先の再建を応援していくことに全力を傾ける」と話した。

 県農政部によると、氾濫した河川や水路からの浸水被害が特に深刻だった。品目別で最も被害額が多いのは、イチゴの19億8266万円。佐野市や足利市、栃木市など17市町で被害があった。次いで、トマト4億8887万円、ニラ1億3667万円、切り花1億1868万円が続いた。

 肉用牛や乳用牛、採卵鶏など畜産関係は牛舎13戸で浸水があったほか、2戸で土砂の流入が確認された。被害額は1220万円。浸水のため豚と牛のと畜の受け入れを休止していた県畜産公社は16日、豚のと畜受け入れを再開した。

 パイプハウスや鉄骨ハウスなどの損壊や倒壊があった農業生産施設の被害額は、8億4950万円。

 足利市や佐野市で冠水が続き調査できていない地域があり、農地や水利用施設の被害は調査中。被害額はさらに増える見通し。

 市町別では、河川の氾濫などで広範囲で冠水した県南の被害が深刻だった。足利市が11億2631万円と最も多く、佐野市が9億1871万円、栃木市が7億3085万円と続いた。

 県環境森林部によると、県内の林地などの被害箇所は計173、被害額は10億500万円だった。うち林地崩壊が4億9210万円、林道施設が2億8290万円。原木シイタケは4020万円、菌床シイタケは6320万円となった。