泥が上部まで付いたドア

校舎などから運び出された廃棄物

泥が上部まで付いたドア 校舎などから運び出された廃棄物

 【鹿沼】台風19号による思川の氾濫で清洲第一小(児童36人)は土砂が流入、大きな被害を受けた。連日、学校関係者、ボランティアらで校舎の泥出し作業などを行い、16日も保護者らが机やテーブルなど備品の洗浄に汗を流したが、変電設備が水没したため電気、電話などが使えず復旧の見込みは全く立っていない。授業再開へ他校の校舎を使うことで調整が進められている。この日は文部科学省の職員も現状視察を行った。

 「校庭は膝くらいまで泥があります。信じられません」。設楽昭子(しだらあきこ)校長は校舎から校庭を見つめた。4年前の関東東北豪雨の際、校庭に水がたまる被害が出たが、今回は想定外の被害だ。校舎にも土砂が流入し、一段低い位置にある体育館が一番被害が出て、床も変形した。

 対応は早かった。13日は地元消防団と保護者、14日以降は教職員、保護者、一部児童、地域のボランティアらが参加して泥出し作業を行い、備品の洗い出しもしている。来週には校舎の消毒も予定している。

 しかし変電設備の水没による故障は学校再開に待ったをかけた。電気のほか、水道、トイレも使えないことが分かった。

 市教委は同校、保護者らの意向も考慮した上でスクールバスを使い近隣の学校施設を間借りしての学校再開を検討している。

 母親と一緒に清掃に訪れていた6年青木琉孝(あおきるきょう)君(12)は「早く再開し、いつも通り学校に行き、友達と遊びたい」と話した。

 市内は15日に6小中学校が休校、16日は清洲第一小ほか、土砂崩れの危険がある粕尾小、道路が寸断されている加蘇中が引き続き休校となった。