円仁ゆかりの大慈寺で記念の植樹を行う参加者ら(提供写真)

 慈覚大師(じかくだいし)円仁(えんにん)ゆかりの栃木県栃木市岩舟町小野寺、大慈寺(だいじじ)でこのほど、植樹プロジェクト「円仁グリーンロード」の植樹会が開かれた。

 「慈覚大師伝」によると、円仁は「自分の墓はその所在を示す一本の木を植えるだけでいい」との遺言を残したという。同プロジェクトはその遺言を基に、円仁の研究者らがこれまで国内や中国の円仁ゆかりの地50カ所で植樹活動を展開。同寺は円仁が幼少期に修行した寺として伝わることから、同プロジェクトへの参加がかなった。

 当日はプロジェクトを主宰する研究者阿南(あなみ)ヴァージニア史代(ふみよ)さんら約30人が出席。境内の慈覚大師堂の前に、ムクロジの苗を植えた。中国の関係者らも出席し、植樹を祝った。

 同寺の林慶仁(はやしけいじん)住職(56)は「記念樹として、円仁の功績を後世に伝えたい。大切に育てていきたい」と喜んだ。