信号機のない横断歩道で車が一時停止した割合で、本県が全国ワースト1位を脱却したことが10日、日本自動車連盟(JAF)が公表した2019年調査で分かった。本県は18年の前回調査比12・3ポイント増の13・2%で全国29位に躍進したものの、全国平均の17・1%には届かなかった。「止まってくれない!栃木県」からの脱却キャンペーンを展開してきた県警は「広報活動を強化した結果だが、引き続き活動していく必要がある」としている。

 調査は8月15~29日、全国計94カ所の横断歩道を対象に実施。JAF職員が交通量や道幅が似ている47都道府県の2カ所の横断歩道を各50回渡り、車が一時停止するかどうか調べた。

 調査結果によると、本県は1千台に130台程度が止まる割合。前回調査の1千台に9台止まる水準より大幅に伸びたが、引き続き8割以上のドライバーが「止まってくれない」のが現状だという。

 都道府県別でみると、最も一時停止率が高かったのは、長野県で68・6%だった。隣県の茨城県は17・2%で21位、群馬県は8・2%で40位。本県と人口や人口密度が近い岡山県は、13・4%で28位だった。

 前年比の増減幅でみると、本県の12・3ポイント増は、全国平均の8・5ポイント増を上回り16位。最も上昇したのは兵庫県の32・1ポイント増(43・2%)だった。

 県警は交通安全運動期間に統一行動日を設けるなど、街頭広報や取り締まりを強化。県交通安全協会と作成したPR動画は全国的に注目を集めた。県警はこれらの活動が奏功してワーストから脱却したとみている。

 一方で、県警にはドライバーから「歩行者が横断歩道を渡りたいのか分かりにくい」という声も寄せられている。県警交通企画課は「これまでドライバーへの啓発が中心だったが、今後は、歩行者に対して横断歩道を渡る際の意思表示を呼び掛けていきたい」としている。