開設された日本ケンブリッジフィルター那須工場=那須塩原市

 エアフィルター製造の日本ケンブリッジフィルター(東京都港区、近藤芳世(こんどうよしとき)社長)は4日までに、那須塩原市三区町に「那須工場」を開設した。国内2カ所目の生産拠点として装置用クリーン機器「ファンフィルタユニット」を増産する。

 同社は福島県双葉町に東北工場を構えていたが、東日本大震災で被災し、生産業務を北陸工場(金沢市)に集約した。しかし装置用クリーン機器の需要が高まり、北陸工場が手狭になったことや、福島県から転勤した従業員を地元に戻すという社の方針により同県郡山市を中心に物件を探していた。ただ適当な物件がなく、那須塩原市などの紹介を受け、立地した。

 国道4号沿いの新工場は敷地面積約1万平方メートル、一部2階建て延べ床面積約2300平方メートル。今年7月に完成し、8月から操業している。従業員は35人。

 ファンフィルタユニットは、半導体装置、検査機器向けの送風機能付きフィルター装置。ミクロン(1千分1ミリ)単位のちりやガスを除去する高機能フィルターを搭載できる。設計をカスタマイズすることで、顧客のニーズに応じる。

 同製品は北陸工場で月産250台だったが、新工場では2倍の月産500台を目指す。

 同社はエアフィルター販売の近藤工業(東京都港区)の子会社。半導体や薬品、化粧品、食品などの工場、研究室・病院、ビル空調、原子力施設など空気清浄に特化したフィルターと関連製品を製造している。