ジョージア代表のゴルゴゼと話す五月女さん(左)=7日午後、静岡県御前崎市

ジョージア代表のゴルゴゼと話す五月女さん(左)=7日午後、静岡県御前崎市

ジョージア代表のゴルゴゼと話す五月女さん(左)=7日午後、静岡県御前崎市

ジョージア代表のゴルゴゼと話す五月女さん(左)=7日午後、静岡県御前崎市 ジョージア代表のゴルゴゼと話す五月女さん(左)=7日午後、静岡県御前崎市 ジョージア代表のゴルゴゼと話す五月女さん(左)=7日午後、静岡県御前崎市

 盛り上がりを見せるラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会で、宇都宮市西川田町、五月女(そうとめ)颯(はやて)さん(28)が、ジョージア代表チームの通訳を務めている。日本人で数少ないジョージア語の話し手として、チームに帯同しながら選手の生活を手助けする。「試合だけでなく、心に残る日本の思い出をたくさんつくってほしい」と縁の下で選手を支える。

 「選手と信頼関係を築き、チームの一員として最大限助けてくれている」

 7日、静岡県御前崎市内の練習場で、ジョージア代表のスター選手マムカ・ゴルゴゼが、五月女さんに笑顔を見せた。チームはこの日、同市の柳沢重夫(やなぎさわしげお)市長(72)を表敬訪問し、五月女さんがジョージア語を通訳した。

 ラグビー教室や学校訪問などイベントでの通訳のほか、選手が休みの時などはデパートや家電量販店などでの買い物に付き合い、車も運転する。歯科医院に連れて行くこともある。

 「みんな本当に明るく真っすぐで、おおらかなラガーマン。国の代表だけあって礼儀や常識もしっかりしている」と印象を話す。

 9月上旬からチームに帯同し、ホテルも同じ。練習では飲み物の補充や用具の運搬を手伝い、試合後はロッカールームの片付けもする。「負けて落ち込む選手を見るのはつらかった」。選手の喜怒哀楽を間近で感じ、人となりを実感する。

 宇都宮市出身で宇都宮高から東京外国語大に進んだ。ロシア語を学んでいたが、ジョージア映画を見て変わった。独特の言語の特徴や文字に引かれ、通算2年留学。今は東京大の博士課程でジョージア文学を研究している。

 日本では、角界の栃ノ心(とちのしん)らがジョージア出身として有名だが「ワイン発祥の地とされるなど魅力は多い。多くの人にジョージアを知ってもらいたい」との思いも強い。これまでも来日したジョージアの国会議員らの通訳を務めた経験があり、今回はジョージア大使館を通じW杯の組織委員会から話が舞い込んだ。

 ジョージア代表は今大会ここまで1勝2敗。既に予選敗退が決まったが、11日の最終戦は強豪オーストラリアが相手で「選手の士気も高い。厳しい相手だが、勝ってくれると信じている」と力を込めた。