日光国立公園那須平成の森は6日、那須町内のカフェとコラボし、皇族も散策した敷地内でコーヒーと軽食を楽しむイベント「森カフェ」を開いた。環境省がインバウンド誘客などを目指して取り組む「国立公園満喫プロジェクト」の一環で、今回は外国人6人がモニターとして参加した。イベントの反応は上々で、今後も国内外の観光客を対象に継続して行う。
那須御用邸のほぼ半分に当たる敷地が宮内庁から環境省に移管され、一般開放されたのが那須平成の森。イベントは、昭和天皇や上皇ご夫妻らが静養の地として訪問された森に親しんでもらおうと開催した。
協力したのは同町寺子丙の「カフェ ラ ディトンツ」と那須塩原市本町のパン店「カネルブレッド」。皇族が休憩したというあずまや「清森亭(せいしんてい)」付近に簡易な小屋のカフェを設置し、入れ立てのコーヒーやサンドイッチを提供した。
6日、森を歩いた参加者は、木々に囲まれたカフェを見つけると「かわいい」「すてき」などと感嘆の声を上げ、写真を撮ったり、コーヒーを飲んで深呼吸をしたりと幻想的な空間を満喫していた。
参加した米国出身のミニャーノ・ジョーさん(36)は「森の中のカフェはとてもいい雰囲気。ロイヤルルートも歩けてうれしかった」とほほ笑んだ。
次回は今月30日で、一般客を対象に開く。定員は先着8人の予定。参加費は4800円。同施設のホームページか電話で26日までに申し込む。(問)同施設0287・74・6808。