後半35分、チームメートに指示を出す田村=5日午後、豊田スタジアム

試合終了後、サモア選手とユニフォームを交換する田村=豊田スタジアム

後半13分、キックパスを出す田村(左から2人目)=豊田スタジアム

後半35分、チームメートに指示を出す田村=5日午後、豊田スタジアム 試合終了後、サモア選手とユニフォームを交換する田村=豊田スタジアム 後半13分、キックパスを出す田村(左から2人目)=豊田スタジアム

 後半38分の日本の攻撃。ボーナスポイント獲得となる4本目のトライを目指し、国学院栃木出身のスタンドオフ田村優(たむらゆう)がタッチにキックを蹴り出すと、満員の会場は割れんばかりの大歓声に包まれた。狙い通りにロスタイム、松島幸太朗(まつしまこうたろう)がトライを決めた。

 終了間際の劇的な展開。選手たちは跳び上がって抱擁を交わした。中学まで愛知県で育った田村。地元ファンの前で“凱旋(がいせん)勝利”を飾り「どれだけベスト8に行きたいかという気持ちを出せた。ずっと4トライを取るというのが頭にあった」と勝ち点5に納得した。

 五輪、サッカーW杯と並ぶ世界三大スポーツイベントの一つとされる「ラグビーW杯」。大会組織委によると、今大会は海外メディア向けに約800枚の取材パスが発行された。

 取材経験豊富な彼らにとっても、ホスト国・日本の快進撃は大きなニュースだ。アイルランドの日刊紙「アイリッシュ・タイムズ」記者のギャビン・カミスキーさん(40)は「日本のスピードやタックルの激しさが素晴らしい」と称賛。イングランドのテレビ局「ITV」のリポーター、シェーン・ウィリアムズさん(42)は田村を「メンタルが強いし、リーダーとしてゲームをコントロールしている」とたたえた。

 日本は3連勝で8強入りに大きく前進。ウィリアムズさんは「会場は満員で人々はとてもフレンドリー。自分が取材した3大会の中で最高」。祭典はますます盛り上がってきた。(愛知・豊田スタジアム)