山本知事とテレビ電話を使って協議する福田知事=4日午前、県庁

 家畜伝染病「豚(とん)コレラ」の感染を防ぐため、県は4日夜、豚に予防のワクチンを打つ「接種推奨地域」に本県を追加するよう農林水産省に要望した。同省側は本県での感染リスクが表面化した段階で接種を検討するとの見解を示し、追加については明言しなかった。

 岡本誠司(おかもとせいじ)副知事らが同省を訪れ、小倉弘明(おぐらひろあき)大臣官房審議官に要望書を手渡した。要望書は推奨地域に本県が含まれないことに「県内養豚農家や関係団体から、接種を望む声が上がっている」と説明。(1)本県を推奨地域に含めるほか、関東全体など広範囲で接種する(2)接種による風評被害を防ぐため、豚肉の安全性の理解促進を図る(3)豚肉の価格下落などに備え、養豚経営の安定のための対策を充実させる-ことを求めた。

 面会は非公開で約35分間行われ、農場の衛生管理やイノシシの調査、情報共有を徹底することで一致したという。面会後、報道陣の取材に小倉審議官は「イノシシの感染リスクが顕在化すれば、ワクチンのご相談をすることになる。ワクチンはウイルスがどこにいるか分からなくなるデメリットもある」と述べた。