益子に滞在し創作活動を行うジェニファー・リーさん(C)Jake Tilson

優美なフォルムと独特の色調が特徴のリーさんの作品(C)Michael Harvey

リーさんが2014年に滋賀・信楽で制作した作品(C)Michael Harvey

益子に滞在し創作活動を行うジェニファー・リーさん(C)Jake Tilson 優美なフォルムと独特の色調が特徴のリーさんの作品(C)Michael Harvey リーさんが2014年に滋賀・信楽で制作した作品(C)Michael Harvey

 【益子】益子の「益子国際工芸交流館」に海外の芸術家が滞在し、創作活動を通じて町内の作家らと親交を深める「アーティスト・イン・レジデンス事業」で、英国の女性陶芸家ジェニファー・リーさん(63)が6日から11月17日まで招待される。リーさんは2018年度の「ロエベ・クラフト・プライズ」(ロエベ財団主催)で大賞を受賞するなど英国を代表する世界的にも著名な作家で、滞在中に制作作業の公開や記念講演会も予定されている。

 事業は交流館がオープンした14年から毎年春と秋に実施。これまでに英国をはじめデンマーク、ロシアなどの陶芸家や染色家計13人が招聘(しょうへい)、または公募で選ばれ訪れている。

 リーさんはスコットランド出身。英国の「ロイヤル・カレッジ・オブ・アート」で陶芸を学んだ。手びねりする前に酸化金属を混ぜ込み土を着色する手法を発展させ、洗練された優美なフォルムの作品などをロンドンを拠点に生み出している。

 デザイナーの三宅一生(みやけいっせい)さんが企画し09年に都内で開かれた「うつわ」展で、現代陶芸に大きな影響を与えた英国の女性作家ルーシー・リー(1902~95年)、ドイツの木工芸作家と共にリーさんの作品も出展され日本でも一躍脚光を浴びた。ルーシー・リーに連なる世界最高峰の作家とも評価されているという。

 事業を主催する益子陶芸美術館が数年前から招聘の打診を続け、同館が今月13日~20年1月13日に開催する企画展「土と抽象 記憶が形に生まれるとき」に出品する県内外の作家9人の中の1人になったことなどから実現した。

 滞在中の今月17、25の両日、陶芸メッセ・益子内の陶芸工房で制作する様子を観覧しリーさんと自由に会話もできる作業公開を実施。11月9日には同工房で手びねりの技法を実演するワークショップが開かれるほか、同16日には交流館で記念講演する。各イベントはいずれも入場無料。

 (問)美術館0285・72・7555。