インタビューに答える茂木外相=3日午後、外務省

インタビューに答える茂木外相=3日午後、外務省

インタビューに答える茂木外相=3日午後、外務省 インタビューに答える茂木外相=3日午後、外務省

 4日召集される臨時国会を前に、9月に就任した茂木敏充(もてぎとしみつ)外相が3日、下野新聞社のインタビューに応じ、最終合意した日米貿易協定について「今国会の非常に重要なテーマ。国民の皆さんに丁寧に説明し、理解を広げたい」との考えを強調した。今年から来年にかけては多くの各国首脳らの訪日が見込まれることを受け、「栃木をはじめ、それぞれの地域が持っている魅力を発信する機会にもしたい」と語った。

 茂木氏は国連総会に合わせ9月下旬に米ニューヨークを訪れ、ロシアや中国、韓国、イランなど10カ国の外相と会談した。首脳会談への同席なども重ね「各国の外相と信頼関係を築けた」などと振り返った。

 交渉を担当した日米貿易協定は、農林水産品の日本側の関税を環太平洋連携協定(TPP)の範囲に抑え、コメは完全除外になったことなどを成果として挙げた。米国が自動車への追加関税や数量規制を課さないことを明確に確認するなど「農家にも安心いただき、自動車業界や産業界にも十分納得してもらえる内容になった」と説明した。

 一方、協定では米国産農産物の関税も撤廃・削減され、市場開放が進むことになる。茂木氏は農業を中心とした国内産業の競争力強化を後押ししていく考えも示し「必要に応じ、予算措置も含めてしっかりとした対応を行う」と語った。

 政府は協定の承認案を臨時国会に提出予定で、国会では茂木氏が野党の質問に答えることになる。「国会で国民の皆さんに協定内容を丁寧に説明して理解を広げ、協定の早期発効につなげたい」と述べた。

 東京五輪・パラリンピックが開催される来年にかけては、多くの各国首脳らの訪日が見込まれる。茂木氏は、さまざまな機会を捉えて会談などを行う考えで「国際社会が直面する課題について議論を深め、日本としてリーダーシップが発揮できるようにしたい。また日本の魅力、それぞれの地域の自然や文化、食などの魅力を発信する機会にもしたい」と話した。

 本県出身の外相は1991年から約1年半務めた故渡辺美智雄(わたなべみちお)氏以来。茂木氏は「ポスト安倍」の一人として首相候補にも名前が挙がるが、「北朝鮮問題やロシアとの領土問題など課題が山積する険しい頂にチャレンジすることになり、まずはその頂に立つことに注力する。その頂に立った時、その先にどんな景色が見えているかということだと思う」と語った。