年輪盤を寄贈した原老師(中央)と須賀川小児童ら

年輪盤の前で校歌を歌う須賀川小の児童

年輪盤を寄贈した原老師(中央)と須賀川小児童ら 年輪盤の前で校歌を歌う須賀川小の児童

 【大田原】臨済宗の名刹(めいさつ)、雲巌寺の原宗明(はらそうみょう)老師(75)は2日、市庁舎を訪れ、同寺敷地内で伐採された樹齢408年のスギの一部を「年輪盤」として寄贈した。1階エントランスホール北側に設置された。

 同寺前を流れる武茂(むも)川沿いの「千丈の瀧」上部の崖に立っていた老大杉。根元の土砂が崩壊し倒木の危険があったため、昨年8月に伐採された。

 年輪盤は直径約1・5メートル、厚さ50センチ、重さ450キロ。年輪に沿って年表が表示されており、1610年の誕生から63年の徳川光圀(とくがわみつくに)の同寺参詣、89年の松尾芭蕉(まつおばしょう)の同寺滞在などが記載され、地域の歴史も学べる。

 贈呈式には地元須賀川小の児童14人とPTA、やみぞあづまっぺ協議会などから約30人が出席。原老師は「ここに飾られることは地域の誇り。年輪を数えることで、自分の生涯や世の移ろいを振り返るよすがになれば幸いです」と語った。

 津久井富雄(つくいとみお)市長は「風雪に耐え、命をつないできたエネルギーを私たちに伝えてくれる。多くの市民に見てもらいたい」と謝辞を述べた。児童らは校歌を歌い、地域のシンボルを送り出した。