1日に運行開始となった野上線の新車両

 【佐野】市は市営バス「さーのって号」の中山間地の路線に、自宅などで乗降できるデマンド交通を順次導入する。1日、田沼行政センターと蓬山ログビレッジを結ぶ野上線で初の実証運行を始めたほか、来春には仙波会沢、秋山など五つの路線でも実施する。高齢化の進展で、バス停への移動が困難と感じる住民が増えてきていることに対応したもので、市の担当者は「今後も地域に合った運行形態を研究していきたい」としている。

 同日の定例記者会見で、岡部正英(おかべまさひで)市長が明らかにした。

 市内には現在、八つの市営バス路線があるが、高齢化が進む中山間地の路線は乗降客の減少が続いているという。特に野上線の場合、2017年度まで乗客数は6千人を上回っていたものの、18年度は約4900人まで減少。「バス停が遠くバスの利用ができなかった人が、自宅で乗降できるようになれば買い物や通院などの移動が容易になる」(市交通生活課)と、デマンド交通の導入を決めた。