中いりのエチオピア(右)とサクッとした食感のドーナツ

 店に入って真っ先に飛び込んでくるのは、所狭しと並ぶジャズのレコードやマンガ、雑誌、小説…。そこはゆっくりと時間を過ごしたい人の理想郷とも言える。

Web写真館に別カットの写真

 店は店主の岡岳晴(おかたけはる)さん(39)の喫茶好きが高じ、2011年12月にオープンした。「コーヒーは飲み方の好みが特に分かれる飲み物」とし、同じ豆でもサイホン、ペーパードリップ、ネルドリップと3種類の入れ方を提案している。味の濃淡や舌触りなど、客の細かな要望にできるだけ応えるのもこだわりだ。

 「恥ずかしながら、深いりは得意ではなくて」と岡さんに伝えると、中いりのエチオピア(税込み500円)をお薦めしてくれた。紅茶のようにさっぱりとしていて、飲みやすい。サイホンで入れるとさらに飲みやすくなるのだとか。

 合わせるのは手作りのシンプルなドーナツ(同200円)。表面のサクッとした歯応えと、ほんのりとした甘さのバランスが絶妙だ。これはどんなコーヒーにでも合いそう。

 店の奥に飾られたように置かれている手回しの美しい焙煎(ばいせん)機もオブジェではない。岡さんは毎晩何時間もかけ、これで丁寧に豆をいっている。「業務用の焙煎機に比べたら味に幅がでるかもしれません。しかし、毎回新たな風味との思わぬ出合いがあり、それが魅力なんです」と岡さん。偶然の出合いを求めて、何度でも店に足を運びたくなった。

 メモ 宇都宮市中央1の6の4▽営業時間 正午~午後11時(ラストオーダー10時)▽定休日 月曜▽(問)080・2556・7545