「ララスクエア宇都宮」が入居するJR宇都宮駅西口の再開発ビル=25日午前、宇都宮市駅前通り1丁目

 JR宇都宮駅西口の商業施設「ララスクエア宇都宮」の区分所有権を持つ三井不動産(東京都中央区)が、商業開発を含めた不動産開発の日本エスコン(東京都千代田区)に区分所有の土地、建物を売却する方向で調整に入っていることが25日、関係者への取材で分かった。日本エスコンは「調整はしているが、まだ公表できるものはない」(広報担当)としている。三井側が所有者でなくなれば、ララスクエア宇都宮の名称は変更される可能性が高い。

 ララスクエア宇都宮が中核となる再開発ビルは、地下1階、地上11階、駐車場440台の延べ床面積約7万8千平方メートル。うち三井不動産は共用部分を除く地下1階から7階までの商業スペースなど過半を区分所有する。ヨドバシカメラをキーテナントに、服飾雑貨、書店、100円ショップ、音楽ショップ、飲食店など約60のテナントが営業する。

 三井不動産はララスクエア宇都宮を売却する方針といい、広報部は「(所有物件など)どの資産を組み入れて、どの資産を切り離すか、ポートフォリオ(リスク管理のための資産構成)の見直しの一環」と説明する。売却先については「基本的に商業施設を前向きに考えてもらえるところ」とし、今後のスケジュールなどの回答を控えた。

 三井不動産は、県内初となる第1種市街地再開発事業のJR宇都宮駅西口第1地区の中核事業者として参画した。再開発ビルは1990年に完成し、イトーヨーカ堂系のロビンソン百貨店を誘致した。同百貨店が2003年9月に撤退した後、三井不動産の子会社が05年4月からララスクエア宇都宮を営業している。

 日本エスコンは、東証1部上場企業で、マンション分譲や商業施設運営などを全国的に手掛けている。