薬物依存者が新たな生き方を見いだすための国際的な自助グループ「ナルコティクス アノニマス(NA)」が県内でも草の根の活動を続けている。経験や近況を語り合うミーティングは毎日、各地で行われ、孤立しがちな依存者の回復のよりどころとなっている。今月には全国規模のNAイベントが県内で初めて宇都宮市内で開かれ、約1300人がつながりを確認し、依存症からの脱却を誓い合った。
刑務所から出所後の心境、幼少期から抱える生きづらさ、回復途中の心身の変化…。16日夜、同市の松が峰教会で開かれたNAのミーティングには約20人の依存者が参加し、正直な思いを打ち明けるとともに仲間の言葉に静かに耳を傾けた。