衝撃的な数字だった。

 7日に開幕した秋季県高校野球大会に出場した62校のうち、部員数が20人に満たなかった学校は「38」と全体の6割超を占めた。

 「野球離れ」の全国的な流れは、本県も例外ではない。昨秋は史上最多5校で連合チームを結成。県高野連の平均部員数「32・8人」は関東地区1都7県で最少だった。

 そうした中、鹿沼や鹿商工など上都賀地区の6校は8月に行動を起こした。例年、鹿沼市内で行ってきた強化大会を刷新した「上都賀ベースボールフェスティバル」に小中学生約200人を招待。吹奏楽の演奏に合わせ高校生の試合を応援してもらったほか、野球教室で交流を深めた。

 「『高校野球は格好いいな』と思ってもらい、小中学生に野球を続けてほしい」と話すのは鹿商工野球部の斎藤慎太郎(さいとうしんたろう)部長(30)。開催の原動力になったのは関係者の強い危機感だ。

 今こそ求められる草の根活動。県内で広がっていくことを願わずにいられない。