県内テーマパーク消費税増税への対応

 消費税増税を10月に控え、県内テーマパークの多くが対応に腐心している。とりわけ園内での飲食物の税率が、店舗内は「外食扱い」の10%となる一方、購入後に食べ歩きする場合は8%の軽減税率が適用されるため、対応の煩雑さや区分を徹底できるかに懸念が集まる。入場・入園やアトラクションの料金は据え置きが目立つ。

 飲食物の税率に関して、那須りんどう湖レイクビュー(那須町高久丙)の担当者は「お客さんに店内で食べるかを確認しなければならず、対応が煩雑になる」と危惧する。来場客に口頭で尋ねるか、レジに自己申告を促す表示をするかを検討中で「店内食とテークアウトの区分けを徹底できるかが心配」と話す。

 他テーマパークも同様の対応になるとみられる。東武ワールドスクウェア(日光市鬼怒川温泉大原)は、展示エリア内の飲食店で売るかき氷の容器を、これまでの食べ歩きもできる使い捨てから、繰り返し使う容器に改める。税率を一律10%とし、煩雑さを避ける狙いもある。

 あしかがフラワーパーク(足利市迫間(はさま)町)は二つの税率に円滑に対応するため「スタッフのトレーニングも行っている」とした。土産物については、持ち帰り用の飲食物の多くは軽減税率の対象となる。

 一方、入場・入園料、アトラクションの利用料、駐車料については値上げを見送り、施設側の負担とする例が多い。

 那須りんどう湖レイクビューの担当者は、値上げ見送りの理由について「お客さんに負担を掛けたくないし、客足への影響も心配」と語る。入園料の増税分は約30円(中学生以上の場合)。現在の料金は100円単位で設定されているが、10円単位のお釣りが発生して業務が煩雑になることを避ける狙いもあるという。

 とちのきファミリーランド(宇都宮市西川田4丁目)も「本当は値上げしたいが、小さい子が来る場所だから、可能な限り(値上げは)見送る方針」という。増税後の来場客の動きを見極めた後、必要に応じて対応するテーマパークもあるとみられる。

 増税の全体的な影響については「入園料といった主立った部分を上げないため直接的には小さそう」「多少不安はある」などの声が聞かれた。