「画期的な判決。ここまではっきりと認めてもらえるとは思っていなかった」。同性カップルについて内縁関係(事実婚)に準じる関係に当たると認めた18日の宇都宮地裁真岡支部の判決に、原告代理人の弁護士は記者会見で喜びを語った。性的少数者(LGBT)の支援に取り組む県内の関係者も「踏み込んだ判決」と受け止め「同性婚の実現につながってほしい」と声を弾ませた。
原告代理人の白木麗弥(しらきれみ)弁護士は判決後、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見した。席に着いて肩に掛けたのは、LGBTのシンボルカラーである虹色のストール。同性カップルでも実態から事実婚と同視できる関係であれば「法的保護に値する利益が認められる」との判決内容に「争点の中心が認められた」と満足感をにじませた。
原告女性のコメントも紹介した。「彼女と過ごした期間が単なるカップルでなく事実婚として認められ、私の人生の一部が認められたと救われる思いです」と、判決後に寄せられたというメールを読み上げた。