記者会見で質問に丁寧に答える大田主の石塚さん=18日午後4時20分、県JAビル

記者会見であいさつする大田主の石塚さん(左から2番目)=18日午後4時10分、県JAビル

大勢の記者が集まった会見場=18日午後4時50分、県JAビル

記者会見で質問に丁寧に答える大田主の石塚さん=18日午後4時20分、県JAビル 記者会見であいさつする大田主の石塚さん(左から2番目)=18日午後4時10分、県JAビル 大勢の記者が集まった会見場=18日午後4時50分、県JAビル

 大嘗祭(だいじょうさい)で使うコメを栽培する斎田「悠紀田(ゆきでん)」の耕作者・大田主(おおたぬし)に選ばれた高根沢町大谷、農業石塚毅男(いしつかたけお)さん(55)は18日、宇都宮市内で記者会見に臨み、「私だけでなく、高根沢でお米を作っている農家は誇りに思っていると思う」と喜びを語った。周囲からは「地域を代表する篤農家で若手のリーダー的存在」と評される。

 石塚さんは「責任の重さに身の引き締まる思い」と少し緊張した面持ちで語った。大田主の打診には「突然の申し出をお引き受けしてよいものかという思いだった」と胸の内を明かし、家族の後押しもあり、「大役を引き受けることにした」と経緯を説明した。

 代々農家の家に生まれた石塚さんは現在、受託も含め約25・6ヘクタールでコシヒカリやなすひかりなど水稲を生産する。うち「とちぎの星」は約4・8ヘクタール。

 幼少期から農業を志し、幼稚園の卒園アルバムに「将来はお百姓(ひゃくしょう)さんになります」と書いた。現在の県農業大学校(宇都宮市上籠谷(こもりや)町)に進み、卒業の年に死去した父の後を継ぎ、20歳で就農した。

 心掛けているのは「安心安全なお米を作ること」。「農業は自分が手を掛けた分だけ返ってくる。出来が良ければうれしいし、出来が悪ければどこが悪かったんだろうと反省する」と述べ、日々生産技術の向上に励む。優れた技術や経営状況が、大田主に選定される決め手の一つとなった。

 現在は、県の農業士や高根沢町の農地利用最適化推進委員を務めるなど、地域のリーダー的な存在。「農地は地域で守っていくのが1番。そのためには若い農業者を育てることが必要」と強調する。

 東日本大震災で被災した岩手県陸前高田市に物資を届け、高根沢町の住民と共に現地で夏祭りを開催し、復興支援にも尽力してきた。地元の区長も務める。

 「栃木県の稲作の大きなチャンスとし、最高のとちぎの星を奉納できるよう全身全霊で取り組みたい」と意気込みを語った。