地球温暖化が深刻化する中、スウェーデンの16歳の少女の行動が注目されている▼昨年、温暖化対策の強化を求めてストックホルムの議会前で座り込んだのをはじめ、毎週金曜の「学校ストライキ」が話題となった。数々の会議に招かれて演説、その説得力のある力強い言葉に賛同の声が世界中に広がり、若者の一大ムーブメントとなった▼環境破壊の深刻さに危機感を抱き、声を上げ始めた若者は多い。インドネシアのバリ島では2013年に当時10歳と12歳だった姉妹が、プラスチック製レジ袋の廃止を求める運動を始めた。運動は州政府を動かすまでになり、今年6月、バリ島ではレジ袋の使用が禁止された▼日本の若者の意識も高い。国際交流と議論を行うため1954年に設立された日本の国際学生会議は、毎年、各国の学生を日本に招いて世界が抱える課題を話し合い、政策提言を行う▼65回目となる今年の会議テーマの一つは海洋プラスチック問題だった。学生たちはインドネシアを例に汚染の実態を調べ、使い捨て製品に課金をして使用量を減らすことなどを提言した▼自分たちの未来に関わる問題として、若者が大人に環境問題での行動を求めるのは当然だ。環境を犠牲にし、そのツケを次世代に残そうとしているわれわれ、親の世代は、彼らの声を受け止める責任がある。