ふくしま再生の会メンバー(奥)から、パソコン画面に表示される測定結果の読み方を教わる生徒=14日午後、福島県飯舘村

溝口教授(右)から放射能の測定について説明を受ける生徒たち

土壌や玄米のサンプル作りを行う生徒

ふくしま再生の会メンバー(奥)から、パソコン画面に表示される測定結果の読み方を教わる生徒=14日午後、福島県飯舘村 溝口教授(右)から放射能の測定について説明を受ける生徒たち 土壌や玄米のサンプル作りを行う生徒

 大田原高の科学部(SSC)の生徒13人が14日、東京電力福島第1原発事故で被災した福島県飯舘村を訪れ、土壌と農作物の放射能測定実習などを行った。現地で農地除染や情報通信技術(ICT)を用いた農業復興に取り組んでいる、同校OBで東大大学院農学生命科学研究科の溝口勝(みぞぐちまさる)教授(59)が案内役を務め、被災地の現状と再生への歩みを学んだ。

 SSCは昨年から、ため池の水質汚濁や放射性物質の堆積に関する研究に取り組んでいる。本年度から同校がスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されたことを受け、より本格的な研究に取り組もうと、今回の実習を行った。

 生徒たちは、放射能分析や農業再生に取り組む同村のNPO法人「ふくしま再生の会」を訪問。土壌と玄米、ナス、キュウリについて、それぞれ大田原市から持参したものと飯舘村で採取したものを測定機にかけ、放射能を分析した。いずれも測定値に大差はなく、溝口教授は「農地の除染はすでにほぼ終わっている。生き返った農地をどう使うかが現在の課題」と話した。