突風で屋根が吹き飛んだ住宅=11日午後5時半、佐野市出流原町

突風でネットフェンスが傾いた中町区広場=11日午後6時、佐野市出流原町

突風で屋根が吹き飛んだ住宅=11日午後5時半、佐野市出流原町 突風でネットフェンスが傾いた中町区広場=11日午後6時、佐野市出流原町

 県内各地で10日に発生した激しい雷雨で、佐野市の突風被害は、屋根の瓦が飛ばされるなど計72件に上ったことが11日、県などのまとめで分かった。また道路冠水で車の立ち往生が相次ぎ、宇都宮や小山市などで計13台を数えた。いずれもけが人はいなかった。

 県や佐野市などによると突風は10日午後7時ごろ発生し、同市赤見町の赤見地区公民館から出流原町にかけての南北約1・7キロ、東西600メートルの区域が被害に遭った。トタン屋根の一部が飛ばされたり、外壁が破損したりした住家被害が27棟。納屋が壊れるなどの非住家被害は45件だった。

 宇都宮地方気象台は11日、現地調査を実施し「(突風は)ダウンバーストまたはガストフロントの可能性が高い」と判断した。突風の強さを示す指標「日本版改良藤田スケール」は6段階で2番目に弱い「JEF1」で、風速は毎秒約40メートルと推定されるとした。

 現場近くに住む男性は「朝になり、近所でアンテナや木が倒れるなどの被害が出ていると知り、びっくりした。こんな経験は初めて」と話した。同市内では7月27日未明にも竜巻とみられる突風が発生、計95件の被害があった。

 10日の雷雨では、県内各地で道路冠水による車の立ち往生が目立った。警察や消防によると、宇都宮市で8台、野木町で3台、小山市と鹿沼市でそれぞれ1台が一時走行できなくなった。県や県警などは急激な雨の際の走行に、改めて注意を呼び掛けている。