自分で考案した体操を紹介する箱石さん

 【栃木】102歳の現役理容師の那珂川町谷川、箱石(はこいし)シツイさんが8日、境町のとちぎ市民活動推進センターくららで講演会を開いた。来場者に対し、毎日実践している健康体操や、長生きの秘訣(ひけつ)を伝授した。テレビで何度も取り上げられている箱石さんだが、講演を行うのは初めてという。

 市民団体「107歳まで歩こう!きんさんに学ぶ会」が主催。定員40人にもかかわらず、60人以上が来場した。

 箱石さんは14歳で上京し、理容師の修業を積んだ。22歳で結婚し、夫とともに都内で理髪店を開業した。しかし、夫は太平洋戦争で出征してしまう。東京大空襲で店は全焼し、2人の子供と帰郷した。終戦後、父と母が相次いで他界。夫は1953年になり、戦死したことが判明した。

 箱石さんは講演で、「死のうと思い、息子に『3人でお父さんのところに行こう』と話した」と明かした。息子が「死にたくない」と親戚の家に駆け込み、周囲の説得で死を思いとどまったという。「戦争は反対です。やらないようにしましょう」と繰り返し強調した。

 53年に「理容ハコイシ」を開店。100歳を超えても現役を続けていることから有名となり、今では県外からもお客さんが訪れる。