花見ケ丘学園にある個室。福祉避難所としての利用が見込まれている=9日午後、小山市東野田

花見ケ丘学園の食堂。福祉避難所としての利用が見込まれている=9日午後、小山市東野田

花見ケ丘学園にある個室。福祉避難所としての利用が見込まれている=9日午後、小山市東野田 花見ケ丘学園の食堂。福祉避難所としての利用が見込まれている=9日午後、小山市東野田

 高齢者や障害者、妊婦など災害時に配慮が必要となる人たちを受け入れる「福祉避難所」は県内で計609カ所に上り、全25市町で指定されていることが10日までに、下野新聞社のまとめで分かった。県内で3人が死亡した関東・東北豪雨から同日で4年。全国で大規模災害が相次ぐ中、各市町は民間の福祉施設などを福祉避難所にするなどして官民連携で備えが進む。一方で開設訓練などが不足しており、関係者は実際の運営に不安を口にする。

 県内市町は公共施設のほか、社会福祉法人などと協定を結び民間の福祉施設や病院などを福祉避難所に指定している。県内の福祉避難所は公共施設248カ所、民間施設361カ所。市町別にみると、宇都宮市が190カ所で最も多く、足利市80カ所、大田原市39カ所と続く。

 全国各地で頻発する大規模災害を受け、福祉避難所は年々増えている。しかし指定数が不十分と現状を捉える市町もあり、34カ所を指定する日光市は「市全体が被災した場合は、避難者の受け入れが間に合わないかもしれない」とし、14カ所の下野市は「地域によって数に偏りがあるので増やしたい」とした。

 ■福祉避難所 小中学校などの1次避難所で過ごすのが困難な要配慮者向けの2次避難所。災害対策基本法で市町村が指定することが努力義務となっている。耐震やバリアフリー、介助員などが指定の条件。阪神大震災を機に必要性が指摘され、2007年の能登半島地震で初めて設置された。