知名度を上げ親近感を持ってもらおうと、多くの都道府県がキャッチフレーズを作っている。地域の特色を生かした文言は、見ているだけで面白い▼北海道は「その先の、道へ。北海道」で、雄大な気分になる。福島は復興を見据えた「ふくしまから はじめよう。」、埼玉の「彩の国さいたま」はよく知られる。本県は「ベリーグッドローカル とちぎ」で、ベリーは「非常に」と「イチゴ」を掛けた▼当然ながら各市町にもある。宇都宮市は2009年、将来的に目指す街がイメージしやすいとして「住めば愉快だ宇都宮」をブランドメッセージに決めた▼浸透を目的に翌年から、企業や事業所などが無料で利用できる「オリジナル愉快ロゴ」の作成を始めた。最初の3文字の言葉を自由に設定し、背景は14色から選択する。申請者はロゴが入ったデータの提供を受け、ホームページやチラシなどで活用できる▼市内のプロ自転車チームの「走れば」が申請第1号。広がるのか疑問視していたが、その後クリーニング店の「洗えば」、ギョーザ店の「餃子(ぎょーざ)で」などさまざまな場所や場面で見掛けるようになった▼先ごろ、10年目にして愉快ロゴが1千個を突破した。魅力発信に市民を巻き込む試みは見事に当たった。ちょっとしたアイデアで地域が盛り上がればこんな愉快なことはない。