スポーツクライミング競技で、本県勢初の2020年東京五輪代表に決まった宇都宮市出身の楢崎智亜(ならさきともあ)選手(23)の活躍などに伴い、県内のクライミングジムは同競技を楽しむ人たちでにぎわいを見せている。
同市錦3丁目のジム「フラッシュ」ではロープを使わずに壁を登る「ボルダリング」を体験でき、小学1年生から60代まで幅広い年齢層が訪れる。ジムによると、楢崎選手が五輪代表入りした直後から、家族連れの体験者が相次ぎ「新しく始める若者も増えている」という。
6日夜は高さ約4メートルの壁のホールド(突起物)の取り付け位置を一新したばかりとあって約30人が来場。思い思いに登って心地よい汗を流した。楢崎選手の先輩で、ホールドの取り付け位置を監修したプロフリークライマー安間佐千(あんまさち)さん(29)は「自由なスポーツを多くの人に楽しんでもらいたい」と話した。