地域おこし協力隊に任命された国吉さん(中央)

永山副市長(左)から辞令を受け取る国吉さん

地域おこし協力隊に任命された国吉さん(中央) 永山副市長(左)から辞令を受け取る国吉さん

 【大田原】元Jリーガーの国吉貴博(くによしたかひろ)さん(31)=美原2丁目=が3日、市の地域おこし協力隊員に任命された。今春、市内に移住し、かつて所属していた県北を拠点とするジュニアサッカーチーム「AS栃木bomdebola(ボン・ディ・ボーラ)」でコーチを務めている。国吉さんは「地域の理解を深め、サッカーに取り組む子どもたちを住民が一つになって応援する地域づくりに取り組んでいく」と意気込んでいる。

 国吉さんは埼玉県川越市生まれ。5歳の時に旧黒磯市(那須塩原市)に引っ越した。矢板ボン・ディ・ボーラ(現AS栃木)に所属し、東那須野中から名門・静岡学園高(静岡市)へと進み、全国大会で活躍。当時J1の甲府に入団し、プロの道へ進んだ。優れたボールさばきを武器に、その後も鳥栖や富山で主に攻撃的MFとして活躍した。

 昨年4月に現役を引退後、大阪市でサラリーマンとして働く中で「自分はサッカーと本気で向き合うことで人間的にも成長できた。物事に『本気になる』ことの大切さを子どもたちに伝えたい」と自身の気持ちを再確認。大田原市がスポーツ振興に関わる協力隊を募集していることを知り、「一番の故郷」である県北地域でサッカー少年の育成に尽力することを決めたという。

 この日は市役所で辞令交付式が行われた。永山林(ながやまはやし)副市長は辞令を手渡し「プロの経験を生かしてスポーツ教育に尽くしてほしい。市から将来のJリーガーが生まれることを期待している」と激励した。今後は市内の小中学校で、授業や部活動の臨時コーチを務めるなどし、子どもたちの指導に関わっていくという。