県内で今年上半期(1~6月)に運転免許証を自主返納した人は3906人で、過去最多だった2018年同期と比べ約2割増えていたことが2日までに、県警のまとめで分かった。特に5、6月だけで上半期の約42%に当たる1664人が返納。4月以降、高齢ドライバーによる死亡事故が相次いでおり、県警によると「加害者にならないか心配」などと自主返納を申し出る高齢者が増えているという。

 県警運転免許管理課によると、免許返納者は前年同期より647人増えた。返納者のうち65歳以上は3801人で、全体の約97%を占めた。

 4月には、東京・池袋で高齢者が運転する乗用車が暴走し、はねられた母子が死亡する事故が発生。福岡市では6月、交差点にワゴン車が猛スピードで突入する多重事故で、運転していた高齢者らが死亡した。

 同課によると、今年1~4月の返納者数は月平均500人台で推移していたが、5月は755人、6月は909人に急増。「家族に返納を勧められている」「慣れている自宅車庫でぶつけた」などの相談が寄せられたという。同課は、相次ぐ事故を受けた返納に加え、市町によるバス乗車券交付など、返納者向けの公的支援が広がりを見せていることも要因とみている。