ご生誕140年を記念し、塩原もの語り館で行われたコンサート

 【那須塩原】塩原温泉とゆかりの深い大正天皇のご生誕140年を迎えた31日、塩原の塩原もの語り館などで記念コンサートが行われ、市民グループが優雅な調べを響かせた。大正天皇が皇太子時代、誕生日は旧塩原御用邸でお祝いの演奏会が行われていたことから、同館の企画展「大正天皇と塩原温泉~皇室に愛された やすらぎの郷~」の一環で、塩原温泉観光協会が企画した。

 同協会によると、大正天皇は皇太子時代の1902(明治35)年夏、避暑のため塩原に行啓。11(明治44)年までに9回計219日滞在し、このうち5回、誕生日を塩原で過ごしたという。

 同館でのコンサートは「黒磯チェンバーアンサンブル」の5人が出演。誕生日には、旧塩原御用邸で宮内庁の楽師たちがバイオリンやビオラ、チェロといった室内管弦楽を奏でていたことにちなみ、弦楽器の五重奏を披露。約1時間半、クラシックや童謡などを演奏した。

 コンサートは千本松牧場でも行った。同所は首相などを歴任した松方正義(まつかたまさよし)が開設した農場が前身。大正天皇は同農場にも度々訪れていることから、ゆかりの地として企画したという。同館を訪れた大田原市加治屋、無職星加尚代(ほしかなおよ)さん(76)は「幅広いレパートリーの演奏があり、弦楽の素晴らしさを感じた」と話した。