不漁の影響で高値で推移しているスーパーのサンマ=30日午後、宇都宮市今泉町

 本格的な漁期を迎えたサンマの水揚げが深刻な不振に陥り、県内の小売店や飲食店に影響が出ている。今年は今のところ高値の割に身が小ぶりで、昨年同時期と比べ約2倍の価格で販売するスーパー、品質と仕入れ値が折り合わずメニューに加えられずにいるすし店もある。不漁は9月半ばまで続く見通しで、流通・小売関係者は「質も量も早く安定してほしい」と頭を抱えている。

 「まだ身が小さめ。もっと大きくて、脂の乗ったものが出るまで待つわ」。30日、宇都宮市今泉町のスーパー「たいらや今泉新町店」を訪れた主婦(58)は「新物」のシールが貼られたサンマの購入を見送った。

 「例年なら今頃はもっと質のいいサンマが多く手に入るはずなのに」。たいらや(宇都宮市平出工業団地)の仕入れ担当者は思うように調達できない現状を悔しがる。同社はお盆明けからサンマの販売を本格化させたが、仕入れ値が高く、店頭価格は昨年の1・5~2倍超の税別198~298円で推移。量を確保できない日もあり、昨年水揚げした冷凍サンマを解凍するなどして売り場を維持している。